君に捧げるアイラブユー


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「すぐりー。購買行かなーい?」



4限のチャイムが鳴り終わって教室が一気にざわつき、昼休み特有の空気が広がっていく中で、遠くの席から、三木の声が飛んできた。私は机の上に置きかけていたペンを止めて顔を上げる。



「三木、今日お弁当は?」

「お母さん寝坊しちゃって、お金渡されたの」



そう言って三木がひらひらと見せた手には千円札が一枚だけ挟まれている。



「すぐりも何か買う?私の奢り!」

「えっ、悪いよ~、私お弁当持ってきてるし」

「お菓子でもいいよ?昨日、慰め会できなかったからさ」



その言葉で、一瞬だけ頭の中が静かになる。“慰め会”という単語が、昨日の出来事の記憶を勝手に引きずり出してくる。あの朝のことも、思い出したくないのに、思い出させられる。


「ま、私のお金じゃないけどね」と三木が軽く笑って言ったその無邪気さに救われるような気持ちと、逆に胸がちくりとするような感覚が同時に押し寄せてきた。



「はぁ~っ…」

「今日はどうしたー?」



盛大な溜息をつく私に三木がすぐに反応して、ぽんぽんと私の肩を叩く。