三木は話を聞き終わったあと、「頑張ったね」と言ってくれた。その一言が優しすぎて、危うく泣いてしまいそうになった。あのときもし電話じゃなくてその場に三木がいてくれていたら、私は確実に泣いていたと思う。
「……傷を抉るようで申し訳ないけど、私はまだ納得いってないんだよね」
「何の話?」
「東がすぐりのことを好きじゃないなんてありえないから」
私は思わず苦笑する。
告白して振られた、と伝えた日から三木はずっとこの調子だ。
東が私を好きじゃないはずがない。何か理由があるはずだ。絶対におかしい。そんなことを何度も言っている。
「いやいや……ありえなくないからこうなってるんだよ」
「でもおかしいじゃん。だって東、すぐりにだけ明らかに態度違ったし」
「気のせいだって」
「気のせいじゃない。あんなにわかりやすい男子見たことないもん」
そう言われて、胸がきゅっと締め付けられた。
私だってそう思いたい。思いたいに決まっている。



