君に捧げるアイラブユー




東不足じゃないの?と聞かれたら、もちろん東不足だ。朝、学校に入った瞬間に無意識で探してしまうし、廊下ですれ違う男子の背中に一瞬だけ期待してしまう。


でも、それでも会えない。会いたいのに会えない。

いや、正確には会う勇気がない。そんな自分が情けなくて、余計に落ち込む。


気づけば机に頬杖をついてぼんやりしていた私に、隣の席から声がかかった。



「すぐり。日に日に元気なくなっていってるね」



三木がスマホを見ながら言ったその声は呆れているようにも聞こえたけれど、心配してくれているのもちゃんと伝わってくる。



「……んー」



まともな返事をする気力もなくて、曖昧に相槌を打つ。三木はそんな私をちらりと見て、「まあ仕方ないか」と小さく呟いた。


三木には全部話してある。告白したことも、その時の東の反応も、振られたことも。

誰にも言うつもりなんてなかったのに、あの日の帰り道、どうしても一人で抱えきれなくなって夜中に電話して話しを聞いてもらったのだ。

今思い出しても胸が苦しくなる。告白した瞬間のことも、東の表情も、声も。全部鮮明に覚えている。

忘れたいのに忘れられない。