君に捧げるアイラブユー




この気持ちは隠そう。ずっと。ずっと胸の奥に閉じ込めておこう。


好きだからこそ言わない。好きだからこそ困らせたくない。

そんな都合のいい理屈を並べて、自分を納得させていた。



それからも俺は隠し続けた。天馬だけにはばれていたけれど、それ以外の誰にも気づかれていないと思っていた。

我ながらうまくやっていたと思う。

少なくとも西宮には気づかれていなかった。


2年生になった春。クラス替えで俺と西宮は別々のクラスになった。

名簿を見た瞬間、少しだけ寂しかった。毎日顔を見られなくなることが。気軽に話せなくなることが。だけど同時に安堵もしていた。


少し距離ができる。少しだけ楽になれるかもしれない。そう思ったから。


西宮には気づかれたくない。でも消したくもない。この気持ちはそんな厄介な存在だった。


忘れたいわけじゃない。むしろずっと好きでいたい。でも知られたくはない。だからクラスが離れたことはちょうどよかったのかもしれない。


そう思おうとした。だけど無理だった。