君に捧げるアイラブユー




第一、俺と天馬は根本的に違う。顔だって違うし、性格なんて正反対だ。

天馬は目つきが鋭くて、どこか冷たい雰囲気がある。黙っていると近寄りがたいし、実際女子ともほとんど話さない。

面倒なことは嫌いで、人付き合いも必要最低限。できるなら静かに生きていたいタイプだ。だけど不思議と人を惹きつける。


一方で俺は違う。

自分で言うのもなんだけど、多分柔らかい顔をしている。初対面では優しそうって言われることが多いし、困っている人を見ると放っておけない。頼まれたら断れないし、人と話すのも嫌いじゃない。


根本から違うんだ。だから無理だった。天馬の真似なんて。

最初は頑張った。少し無愛想にしてみたり、女子と距離を置いてみたり、必要以上に話さないようにしてみたり。

でも全部失敗した。数日もしないうちにボロが出る。

結局いつも通り誰かの相談に乗ったり、頼まれごとを引き受けたりしてしまう。

そしてある日、そんな俺を見た天馬に言われた。



『お前何してんの?』



本当に不思議そうな顔で。思い出すだけで恥ずかしい。