君に捧げるアイラブユー




一度だけ、どうしても気になって聞いたことがある。

ずっと胸の奥に引っかかっていたことだった。聞きたくない気持ちと知りたい気持ちが半分ずつで、でも知らないまま勝手に不安になるのも嫌で。

放課後、二人で帰っている途中だったと思う。何気ない会話の流れを装って、俺はできるだけ自然な声で聞いた。



『天馬って、西宮のこと好きなの?』



すると天馬は歩きながら一瞬だけ俺を見て、それから呆れたように眉をひそめた。



『いや、なんでそうなんだよ。俺じゃなくて、お前だろ?』



心臓が止まるかと思った。本当に。冗談じゃなく。思わず足まで止まりそうになったくらいだ。



『……は?』



そんな俺を見て、天馬はさらに呆れた顔をした。



『なんでばれてないと思ってんだよ』



その言葉にも驚いた。

ばれてる?俺が?西宮を好きなことが?誰にも気づかれないように隠してきたつもりだった。視線だって気をつけていたし、態度だって変えないようにしていた。

少なくとも俺はそのつもりだった。なのに天馬は当然みたいな顔をしている。