君に捧げるアイラブユー




どうしようもない。ただ羨ましかった。心の底から。どうしようもなく。

以前、クラスの女子たちが話していたことがある。


”北見と東ってさ、学年のナンバーワンとツーだよね”


そんなことを言われていると知ったとき、天馬と二人でくだらねーって笑った。

そんな順位どうだっていいと思った。勉強ができるとか、運動ができるとか、顔がいいとか、人気があるとか。そんなものに興味はなかった。


だけど、ひとつだけ。本当にひとつだけ。

どうしても欲しいものがあった。


西宮の視線。西宮の特別。西宮が一番見ている場所。

それだけは、どれだけ頑張っても、どれだけ近くにいても、俺のものにはならなかった。

俺が見ている西宮は、いつも俺の隣を見ていた。


俺じゃない。天馬を。


その事実に気づくたび、胸の奥が黒く濁る。

嫌だった。そんな感情を抱く自分が。

西宮は俺のことを真っすぐだと言った。綺麗だと言った。でも違う。本当の俺はそんな立派な人間じゃない。親友に向けられる好意を羨ましいと思ってしまう。


西宮が天馬に笑いかけるたび落ち込む。西宮が天馬の話をすると胸が痛む。そんな狭くて情けない人間だった。

だから知られたくなかった。西宮には絶対に。

西宮の中の俺は、優しくて真面目な東汀のままでいてほしかった。

醜い嫉妬も、独占欲も、誰にも見せたくなかった。

特に西宮には。