君に捧げるアイラブユー




「それにしては元気ないというか……ほんとに怒ってる?」

「いや、もう、今となってはなんで怒っちゃったんだろう!?って反省中」



私は机に突っ伏したままじたばたした。思い返せば返すほど恥ずかしい。東、絶対困ってた。絶対、なに急にって思ってたと思う。もう無理。記憶消したい。



「素直に謝れば?」

「無理だよぉ……」



だってなんて言うの。“昨日女の子と相合傘してたの見て嫉妬しました”って?そんなの恥ずかしすぎるよ。

当たり前だけど、昼休みになっても東は会いに来てくれる気配なんて微塵もなかった。教室のドアが開くたびちょっとだけ期待して、そのたび違う人で勝手に落ち込む。


自分でも馬鹿みたいだと思う。でも期待しちゃう。東なら来てくれるかもって。


怒ってても、さっきはごめんねって言いに来てくれるかもって。でも現実はそんな少女漫画みたいにうまくいかない。東は来ない。きっと呆れてる。面倒くさいって思われたかもしれない。嫌われたかもしれない。


その考えに行き着いた瞬間、胸の奥がずしんと重くなった。

嫌だ。東に嫌われるのだけは嫌。怒られるより、無視されるより、呆れられるより、東の中でどうでもいい存在になるのが一番怖い。



「はぁ……もう、全部私が悪いから東に合わせてください、神様……」