君に捧げるアイラブユー




「しかも、なんでか東が機嫌悪くて。てっきりその子と教室行くんだと思ったら、私と行くとか言い出して……北見は気を利かせたのか先に行っちゃうし……」

「うん……北見もいたの?というか、今のところ怒る要素一個もないんだけど……?」

「北見とはたまたま一緒になったの」



そう、北見はただたまたま。朝会って、流れで一緒に来ただけ。でも東はそれを見た瞬間、なんか空気がぴりってした気がした。気のせいかもしれないけど。でも絶対ちょっと不機嫌だった。



「それで、東になんで怒ってるのか聞いたけど、理由言ってくれなくて、それなのにいつも振り回してきて……」



思い出すだけでむかむかしてくる。東ってずるい。何考えてるのか分からないくせに、急に距離近くなるし、期待するようなことするし、そのくせ肝心なことは言わない。


こっちは東の一言一言で天国行ったり地獄行ったりしてるのに。



「それで、今回はすぐりが怒ってるんだ?」

「そうなの……もう、“東とは教室行かない!”って怒鳴っちゃって」



言った瞬間の東の顔を思い出して、胸がぎゅっと痛くなる。あのときは頭に血が上ってた。悲しいのとか、悔しいのとか、恥ずかしいのとか、全部混ざって爆発した。


でも冷静になった今なら分かる。完全に八つ当たりだ。