その夜、女二の宮様は内裏をお出になった。
盛大な行列になるようにと、帝は女二の宮様を格式高い乗り物にお乗せになる。
内裏の女房もお見送り役としてたくさんお供させ、きらびやかな長いお行列になったわ。
三条のお屋敷からも、お迎えの女房を乗せた乗り物が来ている。
もちろん貴族たちもそろってお供をして、これ以上ない贅沢なお行列が進んでいく。
ご自分のお屋敷に迎えた宮様と、薫の君はゆっくりお過ごしになった。
あらためて見ると宮様はとてもお美しいの。
小柄で上品な姫君で、落ち着きもおありになる。
欠点のない方なので、
<私の運もまんざら悪くないようだ>
などと薫の君は思い上がっていらっしゃる。
それでもやはり大君のことはお忘れになれない。
<きっともうこの世ではあの人を忘れられない。死んであの世へ行けば、何の罪でこんなに執着することになったのか仏様が教えてくださるだろう。それでやっと大君を忘れられるのだ>
お苦しみを受け入れながら、お堂の移築工事だけを気にしていらっしゃる。
盛大な行列になるようにと、帝は女二の宮様を格式高い乗り物にお乗せになる。
内裏の女房もお見送り役としてたくさんお供させ、きらびやかな長いお行列になったわ。
三条のお屋敷からも、お迎えの女房を乗せた乗り物が来ている。
もちろん貴族たちもそろってお供をして、これ以上ない贅沢なお行列が進んでいく。
ご自分のお屋敷に迎えた宮様と、薫の君はゆっくりお過ごしになった。
あらためて見ると宮様はとてもお美しいの。
小柄で上品な姫君で、落ち着きもおありになる。
欠点のない方なので、
<私の運もまんざら悪くないようだ>
などと薫の君は思い上がっていらっしゃる。
それでもやはり大君のことはお忘れになれない。
<きっともうこの世ではあの人を忘れられない。死んであの世へ行けば、何の罪でこんなに執着することになったのか仏様が教えてくださるだろう。それでやっと大君を忘れられるのだ>
お苦しみを受け入れながら、お堂の移築工事だけを気にしていらっしゃる。



