野いちご源氏物語 四九 宿木(やどりき)

夜が()けるほど音楽会は盛り上がっていく。
(かおる)(きみ)がおめでたい歌をお歌いになる。
そのお声がとても美しい。
夕霧(ゆうぎり)大臣(だいじん)様のまだ幼いお子が、(ふえ)を上手にお吹きになった。
褒美(ほうび)として(みかど)がご自分のお着物をお与えになったから、大臣様がお子の代わりにお礼の(まい)をなさった。

明け方近くなって皆様お帰りになる。
上級貴族と親王(しんのう)様には帝から、その他の貴族や音楽家たちには(おんな)()(みや)様から()()(もの)が出された。