それからしばらくして、女二の宮様の裳着が行われた。
翌日の夜には、初めて薫の君が内裏へ女二の宮様をお訪ねになった。
帝が大切になさっている内親王様が、ただの貴族とご結婚なさるのはもったいないような気もするわね。
「帝のお許しがあるにしても、あわただしすぎるご結婚では」
と言う人もいたけれど、帝は一度お決めになったことは素早く実行なさる方だもの。
<どうせなら、かつてないほど立派な結婚にしてやろう>
とお考えになったのでしょうね。
帝が内親王様に婿君をおとりになることは昔からあった。
でも、まだまだ帝として華やかでいらっしゃるうちに、急いで婿をお決めになるのはめずらしい。
まるでふつうの貴族のようななさり方よ。
夕霧大臣様も薫の君は幸運だと驚いていらっしゃる。
「源氏の君でさえ、女三の宮様を頂戴なさったのはお年を召してからだった。亡き上皇様がご出家なさるということで、後見役のいない姫宮をお託しになったのだ。まして私はあなたを帝からいただいたのではない。思わぬところに落ちていらしたのを拾って妻にしてしまった」
六条の院にお暮らしの奥様は内親王でいらっしゃるけれど、もともとは亡き衛門の督様にご降嫁なさったの。
衛門の督様がお亡くなりになった後で大臣様が奥様になさった。
奥様は恥ずかしそうにしてお返事もおできにならない。
翌日の夜には、初めて薫の君が内裏へ女二の宮様をお訪ねになった。
帝が大切になさっている内親王様が、ただの貴族とご結婚なさるのはもったいないような気もするわね。
「帝のお許しがあるにしても、あわただしすぎるご結婚では」
と言う人もいたけれど、帝は一度お決めになったことは素早く実行なさる方だもの。
<どうせなら、かつてないほど立派な結婚にしてやろう>
とお考えになったのでしょうね。
帝が内親王様に婿君をおとりになることは昔からあった。
でも、まだまだ帝として華やかでいらっしゃるうちに、急いで婿をお決めになるのはめずらしい。
まるでふつうの貴族のようななさり方よ。
夕霧大臣様も薫の君は幸運だと驚いていらっしゃる。
「源氏の君でさえ、女三の宮様を頂戴なさったのはお年を召してからだった。亡き上皇様がご出家なさるということで、後見役のいない姫宮をお託しになったのだ。まして私はあなたを帝からいただいたのではない。思わぬところに落ちていらしたのを拾って妻にしてしまった」
六条の院にお暮らしの奥様は内親王でいらっしゃるけれど、もともとは亡き衛門の督様にご降嫁なさったの。
衛門の督様がお亡くなりになった後で大臣様が奥様になさった。
奥様は恥ずかしそうにしてお返事もおできにならない。



