翌日の明け方に中君は男の子を出産なさった。
宮様はとてもおよろこびになる。
薫の君もうれしくお思いになる。
二条の院へ参上して、昨夜の宴会にお越しくださったお礼と、ご出産のお祝いを申し上げなさった。
匂宮様がこちらにずっといらっしゃるから、貴族は誰もかれも二条の院へお祝いに上がる。
ご誕生祝いの宴会も行われる。
三日目はしきたりどおりお身内だけの宴会だったけれど、五日目は薫の君が心をこめてご馳走や若君のお着物などを手配なさった。
おおげさではないけれど、よく見るとめずらしい工夫がしてある。
七日目は中宮様が主催なさって、たくさんの貴族が出席した。
帝も、
「匂宮がはじめて父親になったのだから」
と、若君に魔除けの刀をお贈りになった。
九日目は夕霧大臣様が主催なさった。
六の君の父君としては複雑だけれど、ここで匂宮様に恨まれるのは損だもの。
ご子息を派遣して盛大に行わせなさる。
中君はご懐妊中は体調がお悪く、悩み事も多かったから、華やかに祝われて少しお心が慰められた。
薫の君は寂しさもお感じになる。
<もう完璧なお妃様でいらっしゃる。ますます私には手の届かない人になってしまわれた。匂宮様のご愛情も深まるだろう>
悔しくはあるけれど、ご後見役としてはうれしくもある。
宮様はとてもおよろこびになる。
薫の君もうれしくお思いになる。
二条の院へ参上して、昨夜の宴会にお越しくださったお礼と、ご出産のお祝いを申し上げなさった。
匂宮様がこちらにずっといらっしゃるから、貴族は誰もかれも二条の院へお祝いに上がる。
ご誕生祝いの宴会も行われる。
三日目はしきたりどおりお身内だけの宴会だったけれど、五日目は薫の君が心をこめてご馳走や若君のお着物などを手配なさった。
おおげさではないけれど、よく見るとめずらしい工夫がしてある。
七日目は中宮様が主催なさって、たくさんの貴族が出席した。
帝も、
「匂宮がはじめて父親になったのだから」
と、若君に魔除けの刀をお贈りになった。
九日目は夕霧大臣様が主催なさった。
六の君の父君としては複雑だけれど、ここで匂宮様に恨まれるのは損だもの。
ご子息を派遣して盛大に行わせなさる。
中君はご懐妊中は体調がお悪く、悩み事も多かったから、華やかに祝われて少しお心が慰められた。
薫の君は寂しさもお感じになる。
<もう完璧なお妃様でいらっしゃる。ますます私には手の届かない人になってしまわれた。匂宮様のご愛情も深まるだろう>
悔しくはあるけれど、ご後見役としてはうれしくもある。



