<私の恋心をさりげなくかわすために言い出しなさったことなのだろう>
異母妹らしい娘のことを気になさりながらも、中君のことは恨めしくお思いになる。
<私に言い寄られるなんて絶対にあってはならないことだと思っていらっしゃるようだが、はっきりと拒絶はなさらない。私の誠意を分かってくださっているからだろう>
それだけのことでも薫の君は期待してしまわれる。
夜が更けていくので、中君は人目を気にしてお部屋の奥へ入ってしまわれた。
<これが当然のお振舞いだ>
と思われるけれど、やはり薫の君はおつらい。
しかしここで泣くわけにもいかず、ただただお心が乱れる。
<無理やり関係を持つなどということはやはり嫌だ。そんなことをしたら自分のためにもならない>
冷静に考え直して、いつも以上に嘆きながらご退出なさった。
異母妹らしい娘のことを気になさりながらも、中君のことは恨めしくお思いになる。
<私に言い寄られるなんて絶対にあってはならないことだと思っていらっしゃるようだが、はっきりと拒絶はなさらない。私の誠意を分かってくださっているからだろう>
それだけのことでも薫の君は期待してしまわれる。
夜が更けていくので、中君は人目を気にしてお部屋の奥へ入ってしまわれた。
<これが当然のお振舞いだ>
と思われるけれど、やはり薫の君はおつらい。
しかしここで泣くわけにもいかず、ただただお心が乱れる。
<無理やり関係を持つなどということはやはり嫌だ。そんなことをしたら自分のためにもならない>
冷静に考え直して、いつも以上に嘆きながらご退出なさった。



