翌日はご結婚三日目だから、夜には六条の院でお祝いの儀式が開かれる。
午前中に「明石の中宮様がご病気」という連絡があって、貴族たちは誰もかれも参内なさったけれど、幸いちょっとしたお風邪だったみたい。
お昼ごろ、夕霧大臣様は薫の君とご一緒に内裏を退出なさった。
大臣様の乗り物で六条の院へ向かわれる。
今夜の儀式を立派なものにしたいと大臣様は考えていらっしゃる。
できるだけ豪華なご用意をなさった上で、見栄えのするお客様がほしいの。
薫の君はうってつけの弟君よ。
「六の君の婿になってほしい」という申し入れを断られた相手だから、大臣様は少し気まずい。
でも薫の君が来てくだされば、儀式に華やかな重々しさが加わる。
大臣様に誘われた薫の君は、いつもならゆったりと六条の院にお上がりになるけれど、今日は違うわ。
儀式の主催者である大臣様の弟君として、あれやこれやとご準備に協力なさる。
<六の君が他の男と結婚しても、悔しいとも思わないようだ>
大臣様は人知れず憎たらしくお思いになる。
すっかり暗くなったころ、匂宮様はお越しになった。
立派なお料理が並べられ、結婚をお祝いするお餅も用意されている。
このあたりはしきたりどおりだから、わざわざ書くまでもないわね。
肝心の宮様は六の君のお部屋から出ていらっしゃらない。
大臣様が女房を通じて催促なさって、やっとお出ましになった。
婿君として披露される宮様は、とてもご立派でいらっしゃる。
大臣様のご子息につづいて、お客様たちがつぎつぎとお酒を差し上げていく。
薫の君が差し上げたときには、宮様は少し苦笑いなさった。
「堅苦しい夕霧大臣の婿になるのは気が進まない」と、薫の君にこぼしたことを思い出されたのでしょうね。
薫の君はそんなことは覚えていないふりで、真面目に婿君のお世話をなさる。
それから離れに行って、宮様のお供に引き出物をお配りになった。
立派な貴族がたくさん来ている。
身分に応じて女性用の着物を配るのだけれど、決まりがあるから品物を変えることはできない。
色合いや仕立てが特別に豪華にしてあった。
こういう華やかなことは聞いていておもしろいから、物語ならいちいち細かく書くのでしょうね。
でも実際はとても把握しきれないほどで、すべて伝えるのは無理だわ。
午前中に「明石の中宮様がご病気」という連絡があって、貴族たちは誰もかれも参内なさったけれど、幸いちょっとしたお風邪だったみたい。
お昼ごろ、夕霧大臣様は薫の君とご一緒に内裏を退出なさった。
大臣様の乗り物で六条の院へ向かわれる。
今夜の儀式を立派なものにしたいと大臣様は考えていらっしゃる。
できるだけ豪華なご用意をなさった上で、見栄えのするお客様がほしいの。
薫の君はうってつけの弟君よ。
「六の君の婿になってほしい」という申し入れを断られた相手だから、大臣様は少し気まずい。
でも薫の君が来てくだされば、儀式に華やかな重々しさが加わる。
大臣様に誘われた薫の君は、いつもならゆったりと六条の院にお上がりになるけれど、今日は違うわ。
儀式の主催者である大臣様の弟君として、あれやこれやとご準備に協力なさる。
<六の君が他の男と結婚しても、悔しいとも思わないようだ>
大臣様は人知れず憎たらしくお思いになる。
すっかり暗くなったころ、匂宮様はお越しになった。
立派なお料理が並べられ、結婚をお祝いするお餅も用意されている。
このあたりはしきたりどおりだから、わざわざ書くまでもないわね。
肝心の宮様は六の君のお部屋から出ていらっしゃらない。
大臣様が女房を通じて催促なさって、やっとお出ましになった。
婿君として披露される宮様は、とてもご立派でいらっしゃる。
大臣様のご子息につづいて、お客様たちがつぎつぎとお酒を差し上げていく。
薫の君が差し上げたときには、宮様は少し苦笑いなさった。
「堅苦しい夕霧大臣の婿になるのは気が進まない」と、薫の君にこぼしたことを思い出されたのでしょうね。
薫の君はそんなことは覚えていないふりで、真面目に婿君のお世話をなさる。
それから離れに行って、宮様のお供に引き出物をお配りになった。
立派な貴族がたくさん来ている。
身分に応じて女性用の着物を配るのだけれど、決まりがあるから品物を変えることはできない。
色合いや仕立てが特別に豪華にしてあった。
こういう華やかなことは聞いていておもしろいから、物語ならいちいち細かく書くのでしょうね。
でも実際はとても把握しきれないほどで、すべて伝えるのは無理だわ。



