お屋敷には美しい女房たちがたくさんお仕えしている。
なかには宇治の姫君たちに劣らないような身分の人も混ざっているのよ。
訳あって落ちぶれてしまった人たちを、薫の君は探し集めて女房にしていらっしゃる。
それなりにかわいがってみても、本気でお愛しになることはない。
出家の妨げになるといけないもの。
それほどご出家への思いが強かったはずなのに、大君に恋をして、失って、今度は人妻になった中君を恋しく思っていらっしゃる。
<どうしようもない男だな>
ご自分のお心が手に余って、一睡もできないまま朝になってしまった。
お庭には霧が漂っている。
垣根にいろいろな花が美しく咲いているなかで、儚げな朝顔に目をお留めになった。
<ほんの短い時間しか咲かない花だ。儚くお亡くなりになった大君に似ている>
朝顔の花が開いていくところを、おひとりでじっと見つめていらっしゃる。
なかには宇治の姫君たちに劣らないような身分の人も混ざっているのよ。
訳あって落ちぶれてしまった人たちを、薫の君は探し集めて女房にしていらっしゃる。
それなりにかわいがってみても、本気でお愛しになることはない。
出家の妨げになるといけないもの。
それほどご出家への思いが強かったはずなのに、大君に恋をして、失って、今度は人妻になった中君を恋しく思っていらっしゃる。
<どうしようもない男だな>
ご自分のお心が手に余って、一睡もできないまま朝になってしまった。
お庭には霧が漂っている。
垣根にいろいろな花が美しく咲いているなかで、儚げな朝顔に目をお留めになった。
<ほんの短い時間しか咲かない花だ。儚くお亡くなりになった大君に似ている>
朝顔の花が開いていくところを、おひとりでじっと見つめていらっしゃる。



