匂宮様はいつも以上に優しくなさる。
寝ても覚めてもご将来を約束なさって、この世だけでなく来世までの愛をお誓いになる。
というのも、五月ころから中君はご体調を崩されている。
ひどく苦しがることはなさらないけれど、食欲がなく、横になられてばかり。
そう、ご懐妊よ。
宮様は妊娠した人をあまりご覧になったことがないから、
<暑さのせいだろう>
なんて思っていらっしゃる。
それでもさすがに怪しまれて、
「どうしたというのです。妊娠した人はそんなふうになるらしいけれど」
とお尋ねになる。
中君は恥ずかしくてごまかしてしまわれる。
差し出がましくお伝えする女房などもいないから、宮様はよく分からないままでいらっしゃる。
寝ても覚めてもご将来を約束なさって、この世だけでなく来世までの愛をお誓いになる。
というのも、五月ころから中君はご体調を崩されている。
ひどく苦しがることはなさらないけれど、食欲がなく、横になられてばかり。
そう、ご懐妊よ。
宮様は妊娠した人をあまりご覧になったことがないから、
<暑さのせいだろう>
なんて思っていらっしゃる。
それでもさすがに怪しまれて、
「どうしたというのです。妊娠した人はそんなふうになるらしいけれど」
とお尋ねになる。
中君は恥ずかしくてごまかしてしまわれる。
差し出がましくお伝えする女房などもいないから、宮様はよく分からないままでいらっしゃる。



