薫の君は中君に優しくお声をおかけになる。
「お亡くなりになった姉君の分も私がお世話してさしあげるつもりです。どうぞご
遠慮なさいませんように」
中君はご自分の運命を恨んでいらっしゃるところだから、よその男性と親しく話す気にはおなりになれない。
女房を通じて最低限のお返事だけをなさる。
<中君は華やかで無邪気なお人柄のようだが、少し子どもっぽいところがおありで、優しく落ち着いているという点では姉君の方が上でいらっしゃった>
と薫の君は想像なさる。
「お亡くなりになった姉君の分も私がお世話してさしあげるつもりです。どうぞご
遠慮なさいませんように」
中君はご自分の運命を恨んでいらっしゃるところだから、よその男性と親しく話す気にはおなりになれない。
女房を通じて最低限のお返事だけをなさる。
<中君は華やかで無邪気なお人柄のようだが、少し子どもっぽいところがおありで、優しく落ち着いているという点では姉君の方が上でいらっしゃった>
と薫の君は想像なさる。



