こうして薫(かおる)の君(きみ)が宇治(うじ)に籠(こも)っていらっしゃるので、お見舞いにくる人もいる。 「宇治の姫君(ひめぎみ)というのはよほど優(すぐ)れた方で、深く愛していらっしゃるのだろう」 と薫の君の家来たちは想像して、自主的にお祈りをさせつつ嘆(なげ)いている。