中君を恋しく思ってご心配なさっている匂宮様に、中宮様はおっしゃる。
「そんなに気に入った女性がいるなら、私のところへ女房として上がらせなさい。ここで人目につかないようにかわいがってやったらよいでしょう。帝はあなたを次の東宮にしようとお考えなのですよ。ゆくゆくは帝になられる尊い方だというのに、軽率な宮様だと世間に言われているのは我慢できません」
お顔をご覧になるたび、宮様のご将来のために注意なさるの。
「そんなに気に入った女性がいるなら、私のところへ女房として上がらせなさい。ここで人目につかないようにかわいがってやったらよいでしょう。帝はあなたを次の東宮にしようとお考えなのですよ。ゆくゆくは帝になられる尊い方だというのに、軽率な宮様だと世間に言われているのは我慢できません」
お顔をご覧になるたび、宮様のご将来のために注意なさるの。



