夜が明けていくころ、匂宮様は戸を押しあけて中君をお呼びになる。
外を一緒にご覧になると、霧が広がっていて、宇治川を小舟が行きかうのが見える。
<都とはまったく違う住まいだ>
風流なものを好まれる宮様は、おもしろいとご興味をお持ちになる。
山から少しずつ朝日が見えはじめた。
女君のお顔立ちの美しさがほのぼのと照らされる。
<帝や中宮様がこれ以上なく大切になさっている姉宮様も、中君のお美しさには敵わないかもしれない。手元に置いてずっと見ていたいような人だ>
荒々しい川音が響く。
霧が晴れてくると、ひどく古ぼけた宇治橋などがはっきりと見えてきた。
「こんなところでどうやって何年も暮らしていらっしゃったのですか」
宮様は純粋に同情なさって、涙ぐんでおっしゃる。
このお暮らしがふつうだった中君は恥ずかしくお思いになった。
外を一緒にご覧になると、霧が広がっていて、宇治川を小舟が行きかうのが見える。
<都とはまったく違う住まいだ>
風流なものを好まれる宮様は、おもしろいとご興味をお持ちになる。
山から少しずつ朝日が見えはじめた。
女君のお顔立ちの美しさがほのぼのと照らされる。
<帝や中宮様がこれ以上なく大切になさっている姉宮様も、中君のお美しさには敵わないかもしれない。手元に置いてずっと見ていたいような人だ>
荒々しい川音が響く。
霧が晴れてくると、ひどく古ぼけた宇治橋などがはっきりと見えてきた。
「こんなところでどうやって何年も暮らしていらっしゃったのですか」
宮様は純粋に同情なさって、涙ぐんでおっしゃる。
このお暮らしがふつうだった中君は恥ずかしくお思いになった。



