大君がちらりとご覧になると、その老女房たちは、年齢に合わない華やかな着物を着てめかしこんでいる。
<女房たちのことを笑えない。私も女盛りを過ぎた身だ。鏡を見れば、どんどんやせて貧相になっている。まだこの人たちほどみっともなくはないと思っているけれど、それは気のせいかもしれない。この人たちだって、自分をみっともないなどと思っていないのだろうから>
大君は二十六歳。
この当時の姫君としては、ご自分の若さに自信を持って恋愛ができるお年ではない。
<あと一年か二年もすれば、誰が見てもはっきりと老けてしまうだろう。その一方で、薫の君はますます男盛りになっていかれる。ご結婚などできはしない>
ご自分のお体の弱さにも気づいていらっしゃる。
袖口から細くてか弱いお手を出してご覧になりながら、薫の君のことを思い出される。
<女房たちのことを笑えない。私も女盛りを過ぎた身だ。鏡を見れば、どんどんやせて貧相になっている。まだこの人たちほどみっともなくはないと思っているけれど、それは気のせいかもしれない。この人たちだって、自分をみっともないなどと思っていないのだろうから>
大君は二十六歳。
この当時の姫君としては、ご自分の若さに自信を持って恋愛ができるお年ではない。
<あと一年か二年もすれば、誰が見てもはっきりと老けてしまうだろう。その一方で、薫の君はますます男盛りになっていかれる。ご結婚などできはしない>
ご自分のお体の弱さにも気づいていらっしゃる。
袖口から細くてか弱いお手を出してご覧になりながら、薫の君のことを思い出される。



