野いちご源氏物語 四七 総角(あげまき)

三夜つづけて男君(おとこぎみ)女君(おんなぎみ)のところへ通えば、結婚したということになるの。
つまり、今夜と明日の夜も匂宮(におうのみや)様にお越しいただかないと、中君(なかのきみ)は「軽い遊び相手」ということになってしまう。
<どうしたらよいのだろう。私が考えていたのとは違うお相手だけれど、きちんとおもてなししなければいけない>
大君(おおいぎみ)は匂宮様を婿君(むこぎみ)としてお迎えする準備をなさる。

寂しい山荘(さんそう)だから、ご新婚夫婦のための飾りつけなどは似合わないのだけれど、できるかぎりよい雰囲気にしてお待ちになる。
はるかな山道を宮様が急いでお越しくださったときには、大君はうれしくて感激してしまわれた。