薫の君はお供を匂宮様のところへ行かせて、
「今のうちに馬でこっそりと山荘までお越しください」
とお伝えになった。
それから何食わぬ顔で弁の君をお呼びになって、大君と直接お話がしたいとお願いなさる。
「大君が私のことをすっかりお嫌いになったのはよく分かった。だから今夜は中君のところへ参ろうと思う。その前に一言申し上げておくべきことがあるのだ」
嘘ではないように真剣におっしゃるので、
<あぁ、よかった。どちらの姫様とご結婚なさっても同じことだもの>
と弁の君は安心して、大君のところへお伝えにいった。
「今のうちに馬でこっそりと山荘までお越しください」
とお伝えになった。
それから何食わぬ顔で弁の君をお呼びになって、大君と直接お話がしたいとお願いなさる。
「大君が私のことをすっかりお嫌いになったのはよく分かった。だから今夜は中君のところへ参ろうと思う。その前に一言申し上げておくべきことがあるのだ」
嘘ではないように真剣におっしゃるので、
<あぁ、よかった。どちらの姫様とご結婚なさっても同じことだもの>
と弁の君は安心して、大君のところへお伝えにいった。



