長いはずの秋の夜だけれど、お美しい中君とお話しになっていると、あっという間に明けてしまったように薫の君はお感じになる。
大君に負けず劣らず上品な姫君でいらっしゃるから、
<なぜ手を出さなかったのだろう>
と残念なような気もなさる。
「これで私の人柄はよくお分かりになったでしょう。私があなたを大切に思うように、あなたも私を信頼なさってください。姉君はとんでもなくご冷淡な方だけれど、あなたは見習ってはいけませんよ」
と、次回があるようなことを匂わせてご寝室からお出になった。
ふらふらと客席にお戻りになって、横におなりになる。
<まるで狐にだまされた夢のようだ。いったい私はどうすればよかったのか。いや、これでよかったのだ。もう一度大君にお会いして、ご本心を確かめよう>
大君に負けず劣らず上品な姫君でいらっしゃるから、
<なぜ手を出さなかったのだろう>
と残念なような気もなさる。
「これで私の人柄はよくお分かりになったでしょう。私があなたを大切に思うように、あなたも私を信頼なさってください。姉君はとんでもなくご冷淡な方だけれど、あなたは見習ってはいけませんよ」
と、次回があるようなことを匂わせてご寝室からお出になった。
ふらふらと客席にお戻りになって、横におなりになる。
<まるで狐にだまされた夢のようだ。いったい私はどうすればよかったのか。いや、これでよかったのだ。もう一度大君にお会いして、ご本心を確かめよう>



