姫君(ひめぎみ)たちがやっと喪服(もふく)をお脱ぎになる日、薫(かおる)の君(きみ)は宇治(うじ)を訪問なさった。 ご姉妹は仏様にお供(そな)えする紐(ひも)飾(かざ)りを作りながら、 「どれほど悲しいと思っていても、生きながらえて一周(いっしゅう)忌(き)を迎えてしまいましたね」 と話し合われていたところだった。