野いちご源氏物語 四七 総角(あげまき)

姫君(ひめぎみ)たちがやっと喪服(もふく)をお脱ぎになる日、薫(かおる)の君(きみ)は宇治(うじ)を訪問なさった。
ご姉妹は仏様にお供(そな)えする紐(ひも)飾(かざ)りを作りながら、
「どれほど悲しいと思っていても、生きながらえて一周(いっしゅう)忌(き)を迎えてしまいましたね」
と話し合われていたところだった。