あっけなく夜が明けた。
薫の君のお供がお庭で咳払いして、お目覚めになるよう合図をする。
馬が高らかに鳴くのもいかにも遠出をしているという感じで、薫の君にはめずらしくておもしろい。
明るくなった方の戸をお開けになると、女君も少し近づいていらっしゃった。
ご一緒に朝の空をご覧になる。
おふたりともとてもお美しいの。
「何か特別なことがしたいというわけではないのです。ただこうして月や花を一緒に眺めて、儚い世の中のことを語り合いたい。そういうふうにあなたと暮らしたいのですよ」
やさしくお話しになるので、女君はだんだん恐ろしさも収まってきた。
「直接お会いするのは恥ずかしゅうございますけれど、物越しでよろしければ、心を開いてお話しいたしましょう」
とお返事なさる。
薫の君のお供がお庭で咳払いして、お目覚めになるよう合図をする。
馬が高らかに鳴くのもいかにも遠出をしているという感じで、薫の君にはめずらしくておもしろい。
明るくなった方の戸をお開けになると、女君も少し近づいていらっしゃった。
ご一緒に朝の空をご覧になる。
おふたりともとてもお美しいの。
「何か特別なことがしたいというわけではないのです。ただこうして月や花を一緒に眺めて、儚い世の中のことを語り合いたい。そういうふうにあなたと暮らしたいのですよ」
やさしくお話しになるので、女君はだんだん恐ろしさも収まってきた。
「直接お会いするのは恥ずかしゅうございますけれど、物越しでよろしければ、心を開いてお話しいたしましょう」
とお返事なさる。



