宇治川を荒々しい風が吹いていく。
長年お暮らしになって慣れた風音のはずだけれど、
<父宮様のお亡くなりになった秋がまたやって来たのか>
と思うと、姫君たちはお心がざわついてお悲しい。
お気を紛らわせようと一周忌のご準備をなさっている。
ご法要の具体的なことについては、薫の君や山寺の阿闍梨が決めて手配していかれる。
姫君たちにできることはあまり多くないの。
お供えする僧侶の着物やお経など、細々としたことを、女房たちがお教えするのに従ってご用意していらっしゃる。
いかにもおぼつかないご様子だから、もし薫の君のご後見がなければ、ご身分にふさわしいご法要にはとてもならなかったでしょうね。
長年お暮らしになって慣れた風音のはずだけれど、
<父宮様のお亡くなりになった秋がまたやって来たのか>
と思うと、姫君たちはお心がざわついてお悲しい。
お気を紛らわせようと一周忌のご準備をなさっている。
ご法要の具体的なことについては、薫の君や山寺の阿闍梨が決めて手配していかれる。
姫君たちにできることはあまり多くないの。
お供えする僧侶の着物やお経など、細々としたことを、女房たちがお教えするのに従ってご用意していらっしゃる。
いかにもおぼつかないご様子だから、もし薫の君のご後見がなければ、ご身分にふさわしいご法要にはとてもならなかったでしょうね。



