今日は、というか、今日もあたしが佐野の用事に付き合わされたという感じなので、カフェ代を奢ってくれるらしい。
会計に列ができていたのでカフェを出て、佐野を待つことにした。
あくびして、列に並んでる佐野を見ると、顔だけはいいんだよね、と改めて思う。
顔だけじゃないよ、とも自分に反抗する。
あたしは、顔しか自信がないからこそ、佐野のような性格に憧れる。
優くんのパンケーキデートをしたあの日、佐野と一緒にいた女の子は佐野のなんだったんだろう、と今更思う。
あの子は、もしかしたら佐野の彼女になる予定の子だったかもしれないし、佐野が好きでもないパンケーキに付き合うなんて、佐野の方こそ、あの女の子に対して、まんざらでもなかったかもしれないし。
あの子みたいに、真っすぐな子のほうが、きっと佐野には合うんだろう。
あたしだって、佐野みたいな人よりも優くんのほうが合ってるんだ。
でも、それが嫌だった。
だから、佐野にとってのあたしもそうだったらいいな、と思う。
どういう関係だったの、なんて今さらだし聞けないし、なんであたしがこんなこと気にしないといけないの、とも思っちゃってるし、一生邪魔なプライドがある。
佐野から、話してくれたらいいのに、と思ってしまって、あたしはもう随分佐野に甘えてしまってる。



