――あれから一ヶ月ほど経ったが、後悔するようなことは何もない。
代わって、思いがけない出来事があった。
「私のアイデアが……採用されたんですか?」
三井からデスクに呼び出され、採用決定だと告げられた時には驚いた。
「僕も驚いたよ。いやあ、大したものだ。でね、君のアイデアって、企画部の高橋君とちょっと被ってたんだよ」
「えっ」
「んで、君と高橋君のアイデをもとに、今後企画部門で正式な企画書を何案か立てることになったんだけど、高橋君と一緒に君も参加してほしいんだよね」
「ええっ」
「いい経験だと思うんだけどどうだろう。忙しいなら断ることもできるけど」
(……私の案が、採用……)
美波は今まで自分を事務はできても、クリエイティブな仕事は向いていないと思っていた。それだけに喜びとともに驚きが大きい。
一瞬、茉莉にこの件が伝わればなんと言われるか。絶対下りろと命じられるに違いないと考えたものの、すぐに頭からその考えを振り払った。
(仕事だけは譲らないって決めたじゃない)
「ありがとう、ございます。ぜひ参加させてください」
「おー、やる気になってくれたか。じゃあ企画部門に連絡しておくからね」
それにしても、まさか翔と一緒に企画に携わることになるとは。
(……大丈夫よ。何も起こらない。翔君は姉さんを”ナツ“だと思っているんだもの)
代わって、思いがけない出来事があった。
「私のアイデアが……採用されたんですか?」
三井からデスクに呼び出され、採用決定だと告げられた時には驚いた。
「僕も驚いたよ。いやあ、大したものだ。でね、君のアイデアって、企画部の高橋君とちょっと被ってたんだよ」
「えっ」
「んで、君と高橋君のアイデをもとに、今後企画部門で正式な企画書を何案か立てることになったんだけど、高橋君と一緒に君も参加してほしいんだよね」
「ええっ」
「いい経験だと思うんだけどどうだろう。忙しいなら断ることもできるけど」
(……私の案が、採用……)
美波は今まで自分を事務はできても、クリエイティブな仕事は向いていないと思っていた。それだけに喜びとともに驚きが大きい。
一瞬、茉莉にこの件が伝わればなんと言われるか。絶対下りろと命じられるに違いないと考えたものの、すぐに頭からその考えを振り払った。
(仕事だけは譲らないって決めたじゃない)
「ありがとう、ございます。ぜひ参加させてください」
「おー、やる気になってくれたか。じゃあ企画部門に連絡しておくからね」
それにしても、まさか翔と一緒に企画に携わることになるとは。
(……大丈夫よ。何も起こらない。翔君は姉さんを”ナツ“だと思っているんだもの)

