冬の光にヴェールは要らない

すると、壮矢が私の後ろから拓人くんに声をかけた。

「こら、拓人。我儘言わない」

「壮矢、私は大丈夫だよ。家族にも事情を説明して来たから」

「でも……」

「本当に大丈夫だから」

私はそのまま寝ている拓人くんの横に座る。

「拓人くんが寝るまでいるから安心して大丈夫だよ」

「……」

「拓人くん?」

「ううん、やっぱり大丈夫! また今度遊んで!」

先ほどまで一緒にいたいと言っていたのに、拓人くんは急にそう言った。

我慢していることは明白だった。