冬の光にヴェールは要らない

夕日に照らされながら遊ぶ二人を見て、ふと「また会っても良いかもしれない」と言う気持ちが顔を出した。

それを否定するような気持ちを、壮矢の英語の教科書が許さない。

きっとまた会っても良いと思えたのは、壮矢が嘘つきでも良いと言ったからだ。

私が嘘をつくことを許した。

今はまだ英語の教科書を返すという言い訳がないと会えないかもしれない。

それでもいつか私は理由も無しに二人に会いに来るのかもしれない。

そう感じてしまうほどに夕日に照らされた今日の海は綺麗に見えた。