冬の光にヴェールは要らない

「どうせ他の人達もいつの間にか縁なんて切れて行くくせに、そのことに始めから気づいている私だけが悪者なの?」

そして、その場で(うずくま)り壮矢にすら聞こえない声量で言葉を放つ。

(うずくま)って腕で顔を囲ってしまえば、海も砂浜も太陽の光すらも入らない。

「どれだけ最低なやつでも、友達が欲しいと思って何が悪い」

誰にも聞こえない言葉を言い放って顔を上げると、壮矢が私に近づいて来ている。

きっと私の言葉の意味がしっかりとは分からなくても、私の言葉が最低なことは分かっただろう。

元から近づきたくないと思っていた人だ。

別にいま縁が切れても何も困らない、と自分に言い聞かせる。

こんな時でもどこまでもクズな私だった。

壮矢は私の前まで来ると、私に合わせてしゃがんで目を合わせる。