「で、万桜はどんなお店を作ったの?」

「えっとねー、特にこだわりがなかったんだけど、服屋が一番多くて外したかったから家具屋にした」

「インテリアショップってこと?」

「そう! まぁ私はゲーム全般大好きだから、他のゲームと同時並行で遊んでる感じ」

「ゲーム好きだね〜」と私の話を楽しそうに聞いてくれている杏香。

先ほど本人も言っていた通りゲームをやらないけれど聞き上手で、私はいつもゲームの話を沢山してしまう。

「万桜って嫌いなゲームはあるの? 苦手なゲームジャンルとか……」

「あんまりないかなぁ。結構なんでも楽しめるタイプ!」

「根っからのゲーム好きじゃん」

やっぱり他愛のない話が大好き。

くだらない会話も世間話も楽しくて。

「杏香、次移動教室だから、そろそろ準備しよ」

自分の机に教科書を取りに行く杏香から視線を外して、私はスマホに視線を移した。

「久しぶり〜。最近どう? 久しぶりにまた遊ばない?」

中学校の同級生からのメッセージ。