冬の光にヴェールは要らない

私は教室の外で私を手招く杏香の元へ小走りで向かった。

カフェについて15分。

目の前には苺が沢山入ったパフェが置かれている。

苺を一パックほど使っているのではないかと思うほど豪華で見栄えの良いパフェをスマホのカメラロールに収めていく。

そんな私の向かい側に座る杏香が慣れた手つきで写真を加工して、SNSにアップしている。

「万桜は写真アップしないの? あんまり万桜って写真アップしないよね」

「うーん、一応アカウントは持っているけど、まだ慣れてないって感じ」

「万桜、写真を撮るの上手なのにー」

「これは私の思い出として撮っているだけだから」

私の返答に杏香が「んー、そう言われるとなんかちょっと嬉しいかも」と笑っている。