冬の光にヴェールは要らない

家に帰った私は、夜に杏香とゲームをする前に少しだけ遊ぼうとゲームにログインをした。

最近は杏香のお店の準備を手伝っていたので、自分のお店に入るのも久しぶりな感じがする。

他のお店をまわるのは杏香と電話をした時の楽しみにしようと、私は自分のお店を進めることにした。

「うーん、ここにお花を置いたらもっと可愛いかも」

このゲームでは自分の店舗を整える時に、他の店でインテリアや花を買うことも多い。

実際、私のインテリアショップに家具を買いに来てくれるお客さんも多かった。

私はゲーム内の花屋を検索して場所を確認する。一番近い場所にある花屋に向かうことにした。
 
久しく街を歩いていなかったせいで、ゲーム内の街並みも結構変わった感じがする。

後で杏香とまわるのであまり店の中を見ないようにしながら、気になる店を後で杏香に教えようとメモしていく。

その時、一際(ひときわ)おしゃれというか……どこか外国風の可愛い建物を見つけた。何のお店か知りたかったが、後で杏香と一緒に来ようと見るのを我慢する。

花屋で装飾用の花束を買っているうちに思ったよりも時間は過ぎていた。