冬の光にヴェールは要らない

「ごめんな、嫌だったら別に断っても大丈夫だから」

「これでも私も小さい頃は砂遊び大好きだったんだよ?」

私が本当に大丈夫と伝えるようににかっと笑うと、壮矢は「じゃあ、僕も一緒に作ろうかな」と拓人くんに合わせてしゃがんでいる。

私も腕まくりを終えて、家作りに参加する。
 
15分もすれば、割と形になって来ていた。

拓人くんは家の外側に飾る貝殻を探して始めている。

「お兄ちゃんと万桜お姉ちゃんはそこの階段で休んでて! 僕がいっぱい貝殻を取ってくるから」

拓人くんは前から貝殻を探すのが好きだったので、きっと任せて欲しいのだろうと分かった。

私と壮矢は拓人くんの言葉通り、石段に座りながら拓人くんを眺めていた。