冬の光にヴェールは要らない

それから暫く経った頃、季節は二月に入り、冬の寒さはさらに厳しくなっていた。

「今日、寒すぎない!?」

杏香が両手をカーディガンのポケットに入れながら寒そうにしている。

「うう、絶対夏の方が良いよ〜」

「杏香は夏が好きだよね」

「だって晴れも多いし、夏祭りもあるし! 万桜は冬が好きって前に言っていたっけ?」

「うん、圧倒的に冬が好きかな」

私の言葉に杏香が「こんなに寒いのに!?」と驚いている。

「寒いけれど、冬の晴れ間とかって綺麗じゃない? それに日焼けもしにくいし」

「日焼けは嫌だけれどー!」

杏香は夏の良さを私に教えてくれているうちに休憩時間は終わり、授業が始まる。