冬の光にヴェールは要らない

「あはは、試合で勝ってもハイタッチしなかったのに」

「午後の試合で勝ったら、ちゃんとハイタッチしよ!」

「賛成!」

どこかイベントの雰囲気に当てられて、私も杏香もテンションがいつもより上がっていた。

しかも、バレーの試合も丁度同点で白熱している。私たちの高校のチームが出場していたので、すぐに応援するチームは決まった。

どんなスポーツも応援している選手やチームがあると楽しみやすいのかもしれない。

バレーを観戦しているとすぐに時間は過ぎていく。

「杏香、そろそろバドミントン見に行かないと時間なくなるかも」

「あ、本当だ! じゃあ、移動しよ」

杏香と席を立ち上がって、バドミントンのコートに向かう。

コートに向かう途中で杏香が立ち止まった。