冬の光にヴェールは要らない

私たちが出場する試合は午前二試合、午後に一試合入っていて、午前の試合が終わる頃にはヘトヘトだった。

「やっと午前の部終わったー!」

「杏香、大活躍だったね。お陰で一試合は勝てたし」

「万桜も未経験とは思えないくらいに上手かったけれどね」

私と杏香はお昼ご飯を終わらせて、午後の試合が始まるまで他の競技の観戦に向かった。

一番見に行きたかったバレーは観客席も賑わっていて、空いている席も少なかった。

「あ、あそこ二席空いていない!?」

「本当だ」

「急ご!」

杏香に引っ張られるように急足で空いている席に向かう。

席に座れた私たちはホッとして、ついハイタッチをしてしまう。