冬の光にヴェールは要らない

そんな考えは一際大きくなった「ピー」という音で掻き消された。

どうやら一試合目が終了したらしい。

笛の音が鳴り終わると同時に私たちは立ち上がって、コートに入っていく。

交流がメインの大会だと分かっているが、試合相手と向き合って礼をすると少し緊張が走ったのが分かった。

「では、始めます」

先ほどまで聞き流していた笛の音でも、自分の試合の開始の合図だと思うと鳴る前から身構えてしまう。

それでも笛の音が鳴って仕舞えば、すぐに試合に集中出来た。

杏香が私たちを引っ張る形で動いてくれるので、とても動きやすい。

今回の大会はトーナメント形式ではなく、試合に勝つごとにポイントをつけていき合計で順位を計算するというものだった。

絶対に別の高校のどれかのチームとは当たるように試合表が作られていて、まさに交流がメインに作られている。