冬の光にヴェールは要らない

合同体育大会当日はいつもの登校時間より早く家を出なければいけなかった。

集合時間はいつも通りだが、大会がある近くの市営体育館は私の家からだと高校より距離があった。

朝日がいつもより白くて眩しく感じながら、いつも通り家を出る。

制服ではなく、体操服であることも少しだけ違和感だった。
 
普段なら制服でいつも通りの平日が良いと思っていたかもしれない。

それでも、何故か今日はこの状況があまり嫌ではなかった。

私が体育館に着く頃には半分くらいの生徒が既に集まっていた。

自分の担任とクラスメイトが集まっているところに向かう。

いつもと同じメンツのはずなのに、いつもと服装や場所が違うだけでどこかそわそわしてしまう。

「万桜ー! こっちー」

杏香に呼ばれて、バスケメンバーが集まっているところに向かう。