冬の光にヴェールは要らない

昼休みになると、早めに体育館に向かう生徒たちが多く、杏香もお弁当を食べ終わるとすぐに立ち上がった。

「万桜、早めに体育館行っとこ! 早くバスケしたい!」

「了解。でも、先にお弁当箱を片付けてからね」

「はーい」

杏香はバスケ部だったので、どの競技でも良かった私は杏香に合わせた。

それにどちらかというと球技は得意な方だったので、すぐに杏香に「私もバスケにする」と言った記憶がある。
 
体育館に着くと、私たちの他の女子バスケのメンバーも練習に来ていた。杏香と私は駆け足で他のメンバーと合流する。

「あ、万桜と杏香も早めに来てくれた感じ? じゃあ、もう練習始めよっか!」

バスケ部の杏香に教えてもらう形で練習が進んでいく。

私の高校はバスケ強豪校ではない。それでも杏香はバスケ自体が好きなようで、身軽にボールを扱いながら私たちにも優しくパスを投げてくれる。

それでも部活動の大会ではなく交流目的の大会なので、みんな楽しんで休憩を挟みながら進めてく。