……
え?
「指示?」
頭が空っぽになって、脳みそが機能していないようだった。
指示ってなにを?
山吹さん?
私?
心臓に大きな空洞が出来たような喪失感と、虚無感に、全身が氷のように冷たくなっていく。
「確か山吹さんって好きな人に"心無い振られ方"をしたんでしょう?それって、全部世那君が裏で指示してたの」
「クラスメイトに貴女をいじめるよう頼んだのも全部世那君。貴女が酷いいじめを受けて、好きな人に振られる所を見て楽しそうに笑ってたんだって」
いや、嘘だ。
そんなことあるはずない。
世那は私が学校に行けなくなった時、あんなに私に寄り添ってくれていたのに。
"私が必要だ"って、そうずっと伝えてくれていたのは世那だけだったのに。
ベッドの上で抜け殻みたいになった私をずっと抱き締めてくれたのは紛れもない、世那だった、のに。



