「せ、世那……」
世那は私を見てクスリと笑うと、琥珀君に視線を向け嘲笑するように口を開いた。
「はっ…じゃあ聞くけど、コイツがいじめられてる間、お前らはコイツに何をしてあげたわけ?」
いじめという単語に琥珀君は珍しく大きく目を見開いて驚いているようだった。
「いじめ……?夕香里、いじめられてたの?」
「ち、違うよ!そんな大層な物じゃないよ…ただ、嫌がらせをしてくる子が居たってだけで…」
「ノートを破かれて、クラス全員に嘲笑されて、挙句の果てに変な噂まで流されて?それでイジメじゃないならなんなんだよ」
世那の言葉が奥深くに突き刺さる。
自分でも分かってる、あれがいじめだってぐらい。
でも、私の知ってる人の前で私がいじめられてたなんて惨めなこと、知られたくなかったのに。



