気まぐれ王子と召使い

教科書を開いた時だった。


ノートを忘れて、仕方なく持っていた教科書を開いた時、授業でやるページが丸々切り取られる形で無くなっていた。

思わずバッと周りを確認すると、いつものようにクスクスと笑い声が聞こえた。

心臓の音がバクバクと鳴り響き、全身から血の気が引いていくのが分かった。


どうして、なんで私がこんな目に合わなければいけないのか。


私は人に恨まれる事なんてしてないはずだ、人一倍人の気を使っていたはずなのに。


どうして、どうして、私がこんなに辛い気持ちになっているのに、世那は居ないんだろう。


空席になっている席を見つめ心臓がキュッと締め付けられる。


きっと、またどこかに行って暇つぶしでもしているのだろう。

世那は私がこんなことをされてるって知る由もないんだ。
だから、世那を責めれないのに。