「せ、世那さん!!」
「……おー、ご苦労下僕、」
「アサリ!!アサリはどうしたの!?」
私の言葉に世那はコテン、と首を傾げた。
そして思い出したように「…あ」と言葉を発すると、視線を下に逸らし誤魔化すようにヘラりと笑った。
「あー……置いてきた」
「ど、どこに!?」
「どこにって、待ってた所に。お前来んのおせーから」
「遅いって言ったって15分ぐらいじゃん!あれだけ取るのに1時間半とかかかったんだよ!?」
捲し立てるように世那に言うと、二人組は私をチラチラと見ながら何か小声で話してるようだった。
「……えっ、誰この人……」
「……えっ、もしかして、お兄さん彼女さん居たんですか…?」
まるで、こんなのが彼女?と小馬鹿にしているように見えた。
世那はそんな二人の言葉に気が付くと蔑むように笑った。
「あーまだ居たのキミら。そうだからどっか行ってくんない?」
「……えっ、ほ、本当に彼女さんなんですか…?」
「なんか、お兄さんと系統が合わないって言うか…」
「なに?まだなんかあんの?てかアンタらに着いていく訳なくね?俺とアンタらじゃ釣り合ってないじゃん、どう見ても」
鼻で笑う世那に二人組は目を丸くし、みるみると顔を赤くすると怒ったように足早に去っていった。
私と世那の間に静寂が訪れる。



