気まぐれ王子と召使い


落ち込んでいる甲斐君を見てなにか出来ないか模索してみる。

そもそもこんなに落ち込んでるのは、須藤さんに振られた(?)からなのか、それとも世那に迷惑をかけてしまった罪悪感からなのか。

はたまた両方だったりするのかなぁ。


「……あ!そんなにモヤモヤするなら直接世那に聞いてもらうって言うのは?」


「え?」


「ほら、世那に本当の思いをぶつけてみたらきっと世那だって応えてくれるよ!」



我ながら名案だと思うのに、甲斐君の表情は暗いままだ。
なにをそんなに気にしているのかさっぱり分からない。


甲斐君は私の言葉にしばらく悩む素振りを見せた後、ヘラりと自信なさげに笑った。


「あー……じゃあ、世那と話してみるかな……」


「それがいいよ!今日の放課後とかどうかな?」


「け、結構急だな……まぁ早い方が良いもんな」


「そうだよ、あんまりモヤモヤしたまま居ても絡みづらいしね」



珍しく強引な私に甲斐君は驚いているようだけど、覚悟が決まったのか少し頬を緩めて「ありがとう、夕香里ちゃんと」言葉を残した。