【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




布団に残る香り。

心臓がドクドクと脈打って、嫌な音に変わる。



「ハルくん、答えて」



見下ろす目が、ほんの少し揺れた。



「…今すぐ洗濯して」

「むり」



キッと睨む私。

信じらんない。こんな場所に放り投げるなんて。

起き上がろうとした瞬間、肩を強い力で押される。



「ちょっ…やめてっ」



両手首を捕まれて、身動きが取れなくなる。



「なに?なに考えてるの…?意味分かんないよ、ハルくんっ!」

「こっちのセリフだわ」

「…は」



ほんと、意味分かんない。



「私のこと、バカにしてるの?」


「心底バカだなっていつも思ってるよ」


「なっ…」



頭、きた。もう許さない。せっかく仲直りしたばかりなのに。



「この状況なんとも思わねーの?男の家、ホイホイあがってバカじゃねーの」



ハルくんの言ってること、よく分からない。

ハルくんは、男だけどそんなんじゃない。幼なじみ。家族。

ハルくんは絶対に私が嫌がることをしない。


それに、私…ハルくんにされて嫌なことなんてないもん。