【2.26公開】ハルくんの、かくしごと。




視界がぐらりと揺れて、気づけば柔らかい布団の上。



「…っ…なにっ…」



真上にハルくんと天井。ふかふかのベッド。


ど、どういう状況…。



「は、ハルくん…どうしたの?」



ハルくんの手が、私の顔のすぐ横に移動して、ギシッとベッドが音を立てる。



「は、ハル…」



私を見下ろすハルくんから目が離せない。

冷たいような、でも熱い目。



「あ…」



でも、そんなことより。


…急に。

ほんとに、今この瞬間。


久しぶりにハルくんのベッドに転がって、 ハルくんの布団がすぐそばにあって――気付いた。



「……昨日、彼女来たの」



ふわっと、ハルくんじゃない甘い香り。


胸がぎゅっと締め付けられる。

この部屋は変わってないと思っていたのに、香りだけが違う。

ハルくんの布団に残る、私じゃない誰かの痕跡。